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破傷風に対してのワクチン : 破傷風トキソイド ワクチン

 破傷風は 一般市民には なじみがない。しかし、致死的な感染症として破傷風は存在する。破傷風菌はいたる所に存在している。破傷風は 小さなキズからも発病する。破傷風菌が 毒素をつくる。破傷風毒素が 神経障害を引き起こし 開口障害、 全身の筋肉の痙攣、 呼吸停止に陥り死に至しめる

日本で1年間に破傷風の患者数は約100人で、破傷風の死亡率は10-40%である。破傷風の診断は難しい。破傷風はワクチンで予防できる。

破傷風になったキズの例

 木片が手に刺さった。釘を踏み抜いた。自転車に乗っていて転倒して右親指を挫創。ソフトボール中に右指を挫創。剣山で指を刺した。1970年代のアニメでアタックNo.1の鮎原こずえが破傷風になっている。

破傷風の経過と症状

 破傷風の平均潜伏期間は 7日(3-21日)である。 (第1期 前駆症状期) 肩こり,項部痛,全身違和感,感染創に近い筋肉の硬直感(こわばり,つっぱり) (第2期 開口障害よりけいれんの発現まで) 典型的には まず咬筋の硬直(開口障害)から始まる。顎がだるい,物がかみにくい,口が開きにくい。自分の指が縦に4本入るほど口が開けないと開口障害である。顔面の筋硬直が起こると顔をゆがませたり、痙笑(risus sardonicus)を呈したりする。発語障害,嚥下障害,頚部、肩、背中の筋硬直と痛み、歩行障害や頻脈,38℃前後の発熱などが出現する。 (第3期 けいれん持続期) 後弓反張(opisthotonus)を代表とする全身の筋硬直性けいれんが発現する。初期には散発性であるが,しだいに頻発し,わずかな刺激でもけいれんするようになる。けいれんが頻発すると呼吸が障害され、呼吸停止に至る。腹部中心の筋痙攣による板状硬直。その他,膀胱直腸障害,喉頭けいれん,気管内分泌過多などを伴う。自律神経系の障害として 高血圧、不整脈、高熱、多汗、徐脈、低血圧、突然の心停止も起こる。全経過中,意識は保たれているためその苦痛は計り知れないものがある。 (第 4 期 回復期)痙攣発作が減少し改善に向かう。ここまで 数週間を要する。

破傷風の予防

破傷風トキソイドのワクチンを注射して、破傷風毒素に対する抗体(0.01 IU/ml以上)が体内にあれば予防できる。昭和43年(1968)より3種混合ワクチンの予防接種が全国的に開始された。それ以前に出生している人は 破傷風毒素に対する抗体を有していない。第2期の DT(破傷風、ジフテリア)は 11-13才未満の時に接種する。過去に破傷風トキソイドの注射を3回受けて基礎免疫のある人は 1回追加接種をすればよい。基礎免疫のない人は 3回接種する。1回目0.5mL を皮下又は筋肉内に注射する。2回目は 3~8週後、3回目は2回目から6-18ヶ月後に接種する。

破傷風トキソイド 副反応 (まれに:0.1%未満、ときに:0.1~5%未満、副詞なし:5%以上又は頻度不明)

(1) 重大な副反応 まれにショック、アナフィラキシー様症状(全身発赤、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

(2) その他の副反応
1)全身症状:接種後、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、まれに下痢、めまい、関節痛等を認めることがあるが、通常、いずれも一過性で2~3日中に消失する。
2)局所症状:局所の発赤、腫脹、疼痛、硬結等を認めることがあるが、通常、いずれも一過性で2~3日中に消失する。ただし、局所の硬結は1~2週間残存することがある。また、2回以上の被接種者には、ときに著しい局所反応を呈することがあるが、通常、数日中に消失する。

破傷風トキソイド予防接種の費用

1回 3,500円 しかしケガをした時には健康保険が使えるので数百円ですむ。

 

破傷風予防ガイドライン

MMWR Recomm Rep 2006; 55 (RR-17):1-37

 

※汚いキズ 泥、糞便、土、唾液などで汚れた傷。刺し傷。組織欠損を伴う傷。異物、銃創、挫滅創、熱傷、凍傷による傷など。ただし接種対象はこれらの傷のみに限らない。

TT: 沈降破傷風トキソイド 0.5ml 筋注または皮下注。よく混和してから注射する。妊婦、授乳婦にも接種可能。 2回目は 3~8週後、3回目は2回目から6-18ヶ月後

TIG:抗破傷風ヒト免疫グロブリン 250国際単位 筋注 (テタガムP、テタノブリンなど) TIGは海外で採血された血液を原料とする血液製剤で HBV,HCV,HIVなどのウイルスの混入している可能性がある。小児、妊婦への安全性は確立されていない。

 

診療時間

 

診療時間
午前 8:45 ~ 12:30
午後 12:30~1:00
午後 2:30~3:30 V V V V V
午後 3:00 ~ 6:00
午後 2:00 ~ 3:30

◯は 一般診療です。◎は 発熱外来です。
発熱のある方は 発熱外来で対応していますので 必ず事前に電話で予約をおとりください。
Vは Vaccine ワクチン接種です。
△の土曜日午後の診察は ピアス、健康診断、予防接種の専用の予約外来です。
◻の日曜日の診療は 定期受診者専用の予約外来です。1ヶ月に1回程度行っています。
国民の祝日は休診です。 

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更新日 2023年2月12日